木のハーモニーを楽しめる、永く愛せる家

 

I様の新居は、さまざまな木の良さを楽しめる住まいです。床には、小さなお子さまが遊んでも傷がつきにくいクリの無垢材を選びました。ご夫婦が自分たちで自然塗料を塗り仕上げたので、愛着もひとしおです。杉のしぼり丸太を使ったリビングの大黒柱は、ご夫婦お二人で木材市場に出向いて選びました。そのほか、福井県産杉材はもちろん、さまざまな木材を適材適所に使い分けています。素材はご主人、間取りは奥さまが決めました。家族がいつも顏を合わせられるリビング階段は、間取りの第一条件。リビングは珪藻土壁ですが2階は部屋ごとに壁紙を変えて、色どり豊かな住まいを作りあげました。

【外観】

玄関ポーチの赤杉と黒い外壁のコントラストが目を引きます。「長い歳月が流れても古くさい印象にならないデザインを希望しました」とご主人。大きな玄関ポーチがアクセントとなった、スタイリッシュながらも落ち着きのある和風モダンの外観です。軒天井や窓枠の素材には耐久性の高い木材を採用しました。シャープな印象を与えながらも、木のぬくもりが調和した住居となりました。

特長

【和室】

リビングから段差なしに続いている和室。将来、年齢を重ねても落ち着いて過ごせる和室にしたいという思いから、シンプルすぎないデザインを心がけました。ふすま絵の花が日本の四季を伝え、世代を問わず落ち着ける空間を作っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【玄関ポーチ】

「最初に図面で見た時に、すぐに気に入りました。カッコいいですよね」と奥さま。赤太(杉木の中心部の赤い部分)の軒天井と板壁が圧倒的な存在感を放ちながらも、品よくまとまっています。大きなポーチ屋根のおかげで雪や雨の日も濡れずに玄関扉を開閉できるため、出入りが楽なのだとか。自転車数台を並べられる軒下は軽作業にもほどよい広さ。使い勝手も抜群です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント

 

【サンルーム】

奥様たってのご要望でサンルームを設けました。一年を通して湿度が高く、秋冬には曇天が続く北陸の気候にはかかせません。天候を気にせずに洗濯物を干せるので、とても助かっているそうです。


【子ども部屋】

杉の登り梁と勾配天井で空間を広くみせた子ども部屋。将来的に間仕切りで2つの部屋に分けることを考えて、グリーンとイエローの壁紙を対角に貼りました。

【テレビ台】

主寝室の壁にテレビ台となる木板ボードを造り付けました。木の節の穴をそのまま生かした個性的な板は、ヒノキ科のイブキという木です。この木もご主人が木材市場で直接選びました。節の穴はコードの配線に重宝しています。

【玄関】

玄関には御影石を使いたいというご主人の希望にあわせ、奥様が土間をデザインしました。丸くあしらわれた色違いの石模様が、高級感のなかに優しい印象をもたらします。ご夫婦のアイデアが光る玄関です

お客様の声

子育てのことやローンを組む年齢を考えると、家を建てるなら今しかないと思い決断しました。今は8割が天然無垢材を使わずに家を建てるそうですが、それでは味気ない家になるのではないかと思います。木の家は体が心地よいだけでなく、視界には入っても目に優しいと感じています。また、建材は時間が経つと劣化しますが、木は少しずつ色が変わり味わい深くなります。そうした経年変化を楽しめるところも魅力ですね。木の温かさも実感しています。冬の朝でも部屋がほんのり暖かく、寒さでヒヤッとすることがなくなりました。